今夜もホットフラッシュ

ホットフラッシュで眠れない

スポンサードリンク

早朝覚醒とホットフラッシュとセロトニン

 

ホットフラッシュが夜中に起こるパターンには二通りあると書きました。

 

 

一つ目は夜の前半、熟睡中に体温が上昇して寝汗で目が覚めるパターンです。

 

これは下手すると体が冷たくなって寒くて目が覚めるケースもありますね。

 

 

そして二つ目は夜の後半、早朝に起こるホットフラッシュですが、こちらはその前に目が覚めることが多いものです。

 

3時半とか4時とかに目が覚めてしまい、そのままうつらうつらとはするものの、なんとなく寝付けないままに夜が明けてしまう。

 

これを「早朝覚醒」と呼びますが、二つ目のホットフラッシュのケースは早朝覚醒とセットで発生するとも言えます。

 

 

早朝覚醒の原因には二通りあります。

 

 

一つ目が加齢による変化です。

 

皆さんよく御存じのように、お年寄りは朝早く目が覚めるものですが、これは加齢によって睡眠リズムが変わり、明け方になると深い眠り(ノンレム睡眠)にぜんぜん入れなくなることによります。

 

浅い眠りであるレム睡眠は、1時間半ほどしか続きませんので、そこで深い眠りに切り替わらないと目が覚めてしまうのですね。

 

 

これは加齢とともに下垂体から出る成長ホルモンなどのペプチドホルモンの分泌が低くなることが一つの原因であるとされています。

 

若い頃には十分に出ていたホルモンが下がってくることで発生する体の変化、実はこの変化、30代後半から40代で始まると考えられています。

 

脳においては、老齢への準備はけっこう早くから始まっているのですね。

 

このために40代でも眠りが浅くなる人は少なくありません。

 

 

そしても二つ目がやや病的な問題です。

 

実は「早朝覚醒」というのは心配事に頭を悩まされている方や、うつ病の方でしばしばみられる症状なのです。

 

うつ病の方では、神経の興奮の調子を整えるセロトニンという物質の分泌が少なくなっていると言われます。

 

このために興奮が抑えられなかったり、逆にそれを抑えるために抑制が強く働いて、それをまた調整できなかったりして、結果的に自律神経が混乱するのですね。

 

これが早朝覚醒につながります。

 

 

 

いずれにしても早朝覚醒は現代社会で生きる上ではちょっと辛い負荷です。

 

仕事の第一線から退かれたお年寄りであれば、早朝覚醒してしまってもお昼寝したり、昼間のんびりと過ごすことができるので問題ありません。

 

ですが、仕事の第一線の方は十分な睡眠時間が取れないと脳の疲れが回復できないので結構しんどいですよね。

 

場合によっては睡眠導入剤の利用も考えた方が良いでしょう。

 

 

 

さて、ここまで書いてくると、

 

「あれ?早朝覚醒ってホットフラッシュと似ている?」

 

そう気づかれた方もいるかもしれません。

 

 

ホットフラッシュは加齢とともに卵巣から出てくるホルモンの量が減り、あるいは分泌リズムが不安定になることが原因です。

 

このために体温調節を司る自律神経の機能が混乱してしまうのです、調節がうまくいかずに興奮させすぎたり抑制しすぎたりしてしまうのです。

 

 

一部の研究者の間では、早朝覚醒とホットフラッシュはよく似たメカニズムで起こっているのではないかと考えられています。

 

実際、うつ病の治療薬であるSSRI(セロトニンの再取り込みを抑制してセロトニンの作用を強める薬)がホットフラッシュの症状緩和にも有効であることが報告されています。

 

 

 

ということで、前の記事でも書きましたが、早朝覚醒とホットフラッシュが頻発している方は、産婦人科だけではなくて、神経内科にも併せて相談してみることをお勧めします。

 

産婦人科の、特にお産を主体に扱っている病院の産婦人科の先生はなかなかそういう話を聞いてくれませんからね。

 

残念ながら忙しい産科医は時間も心の余裕もないんです(実際に私も産科病棟を駆け回っていたころはそうでしたから)。

スポンサードリンク

ホットフラッシュで眠れない関連ページ

ミッドナイト
夜中、睡眠中のホットフラッシュには起こりやすい時間帯と理屈があります。睡眠の質の問題とも言えますね。
睡眠時無呼吸
夜中、睡眠中のホットフラッシュが起こりやすくなる人がいます。それは眠りの質が良くない背景因子をお持ちの人、具体的に言えばメタボ系の方の場合です。

ホーム RSS購読 サイトマップ